【雑誌掲載】SPACE DESIGN 2023
新形のTEMPOと言うプロジェクトが記事にて掲載されています。
design: OFFICE YUASA @yuasaryosuke
CG: studio anettai @studio.anettai
Tempo on the Planet
土地がまだ決まっていないからこそ、地球の上にある、ということを設計の拠り所としました。また、店舗併用住宅、という住むことに加えて働く時間が重なる形式が、人の生活がある一つの場所で日々昼夜繰り返されることを意識させてくれます。陽が照ること、雨が降ること、風が吹くこと、夜の帳が降りることと人の暮らし。それぞれがそれぞれのテンポをもってある一つの場所に重ね合わされることに想いを巡らせています。
建築を構成するエレメントは単純な幾何形態を使用することで、敷地や店舗用途、住まい方に合わせて展開可能であることを担保しながら、お店の看板や雨樋、階段など建築の各々のエレメントが地球上に存在する様々なテンポに反応する役割を担い時に強調しながら演じることでこの建築は形作られ豊かさを纏います。
“tempo”には「拍の速さ、時間、天気」の他に、「演劇のなかの一部」という意味があります。自分の生も大きな何かの一部である、地球の上に滞在することで世界の建設に加わっている、と感じることは、自分以外の他者、自分をとりまく環境や世界への想像力をより高い解像度をもって描く助けにならないだろうか、そう感じる想像力を得ることができたなら、今生きているこの時間、目の前でただ起きている事実や現象そのものにかけがえのなさを感じながら世界を見ることができないだろうか。そんなことを想像しながら、その一助となるような、日々の現象を人や街の彩りとする建築を目指しています。
詳細については、新形のHPをご覧ください。