2024/11/21 【雑誌】INTERIORS KOREA 2024年11月号

シゴト

WORKS
21

山手の部屋

最近は「リノベーション」と言われるものも多種多様になって来ましたが、

僕は、一部屋毎に異なる既存の状況を把握し、
無理のない適切なデザイン、工法を提示し、
価値を変換する事がリノベーションの本質なんじゃないかと、
考え始めています。
結果的に一部屋毎のオリジナル空間が出来上がり、そこに価値が生まれる。
この部屋は、以前起きた屋上からの雨漏りが原因で、
既存状態は、一部の天井と壁の石膏ボードが剥がれ落ち、
床も剥がれた状態にありました。
この部屋は収益物件という事もあり、スケルトンから内装をやり直すと、
コストが跳ね上がってしまう為、再利用出来ないものは撤去し、既存再利用出来るものは
既存を残しつつリノベーションしました。
ユニットバス、トイレ、洗面は、何も問題が無く、そのままクリーニングのみを行ない、
キッチンはベースをそのまま利用し、扉のみを張り替えました。
床が無くなっていた部分は、躯体を磨き、クリア塗装をしています。
価値と言えども、価値観は様々なので、絶対的価値ではないかもしれませんが、
収益物件という属性から鑑みて、費用対効果は高いプロジェクトだったと考えています。

CREDIT

種別

リノベーション

構造規模

鉄骨造4F

施工

ルーヴィス

施工管理

工藤尭

計画面積

36.78㎡

撮影

ルーヴィス

所在地

横浜市中区麦田町

企画

スタジオアハレ

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