2024/11/21 【雑誌】INTERIORS KOREA 2024年11月号

SOGENについて

SOGENはYURAGI ARCHITECTSが設計・運営する新しい形のオルタナティブオフィスである。

フリーランスのデザイナーや個人で活動しているクリエイターなどと場所を共有し、まちにもひらくイベントを定期的に行い様々な接点が生まれ、つながりの循環を起こす場所を目指している。
永福は大きなビルがない個人商店や住宅が多いローカリティを大事にする人々が集まったまちである。
最新のカルチャーに敏感ながらも落ち着いた人々が住むまちに対してマイクロなオルタナティブオフィスがちょうど良いサイズだと思いこの場所を選んだ。
オルタナティブオフィスではシェアオフィス、シェアキッチン、POP-UPイベントの開催でコーヒーの提供をしたり、夜にBAR企画することも可能である。スタジオ貸しで写真撮影や動画の撮影、ワークショップの開催など様々なイベントにも活用出来るフレキシブルなオフィスとなる。

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デザイン

YURAGI ARCHITECTSのコンセプトでもある「ゆらぎ」が生まれる空間構成、素材を使用した。
元クリニックを1度スケルトン状態に戻し、躯体のコンクリート打ち放しを活かしリノベーションした空間である。
ワンルームのオフィスを用途ごとに素材を変えた空間で構成し、カーテンでミーティングルームやオフィス時とイベント時収納を隠すことが出来るフレキシブルな空間である。
ミーティングスペースの無垢材のフローリングはオリジナルの鉄錆染色仕上げ、ワークスペースの造作の鉄と木の照明は調光調色機能付きでで雰囲気が変えられるようになっている、壁も天板も天井も左官仕上げのキッチンなど場所ごとに様々な仕上げを使用し、設計事務所のモデルルームの機能も備えている。
カラースキームではさまざまな素材を使いながらも全体に一体感が生まれるよう内装色はグレーとベージュに絞って、イスや照明など機能的で代えの効かないもののみブラックを使った
オルタナティブ(主流と異なる)をテーマとしたオフィスなので、さまざまなクリエイターがさまざまの素材に囲まれ刺激のある中でつながりの循環を生み出すことを期待している。

文:宮城裕介

CREDIT

種別

リノベーション

構造規模

RC造

設計

YURAGI ARCHITECTS

設計担当

宮城裕介

施工

ルーヴィス

施工管理

井川日生李

計画面積

64.1m2

撮影

白井晴幸

所在地

東京都

SERVICE