2024/11/21 【雑誌】INTERIORS KOREA 2024年11月号

シゴト

WORKS
92

阪東橋の家

神奈川県横浜市にある築50年の木造戸建て住宅を賃貸住宅へリノベーションした。
手つかずのまま放置されていた建物の、廃墟と化しあらゆる動植物の侵入を許すその様は
まるで「野生化した住宅」のようであった。
しかしわれわれは、屋根が落ち、外壁が剥がれ、床・壁・天井といった概念が解体された
その状態に、ある種の美学、あるいは、その可能性を見出した。
それは、構造体/内外の仕上/建具、それら全てが木という単一の素材でつくられた、
日本古来の木造住宅がもつ均質性であり、
あらゆる他社的な存在を許容した開放性である。
そこでわれわれは、それらを丁寧に観察し、ある環境下における差異や矛盾を
共立する新しい開放性の在り方を模索した。
文・岸田佳晃

 

CREDIT

種別

リノベーション

構造規模

木造2階建

設計

ルーヴィス

設計担当

岸田佳晃

施工

ルーヴィス

施工管理

石田小絢

計画面積

約72㎡

撮影

SHIMIZU KEN

所在地

神奈川県横浜市南区

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